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X線間接撮影

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

X線間接撮影
えっくすせんかんせつさつえい

人体を透過したX線像をいったん光学像に変換してから、記録する方法。蛍光板上の画像をカメラで撮影する方法がもっとも一般的で、カメラを用いるため撮影ごとのフィルム交換なしに連続撮影が可能であり大量撮影に適しているため、胸部の集団検診に利用された。イメージインテンシファイア(image intensifier, I.I.(アイアイ)、電子増倍管)の出力蛍光面上の画像をカメラで撮影するI.I.間接法は、透視が可能で消化管の集団検診に用いられている。フィルムも安価かつ小型で保管が容易である。一般には迅速な読影が可能な幅100ミリ、長さ200画像程度のロールフィルムが使用されている。なお巡回しながらの集団検診を目的とする間接撮影用のX線装置を搭載した専用自動車もある。
 また、臓器の動態観察に使われる間接X線映画法もこの一種で、X線蛍光像を映画カメラで記録する。一般には経済的な16ミリ映画が用いられ、対象は咽頭(いんとう)、食道、関節運動などで、X線蛍光増倍管の出力蛍光面の10分の1の情報をX線テレビジョンに入力させ、検査中にモニターすることも可能である。心臓の冠動脈造影には35ミリ映画が利用され、毎秒30~60こまの撮影をこま数と同期したパルスX線で行い、被検者のX線被曝量の軽減を図っている。しかしいずれの方法も、フラットパネルディテクタ(flat panel detector,FPD)を用いたデジタル装置に置き換わりつつあり、使用頻度は急激に減少している。[大友 邦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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