Zホールディングス(読み)ぜっとほーるでぃんぐす(英語表記)Z Holdings Corporation

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

検索サービスのヤフー株式会社(ヤフー日本法人)を前身とするインターネット関連企業の持株会社。略称ZHD。東証1部上場。ソフトバンクグループの子会社である。傘下に子・関連会社として、事務用品通販のアスクル、宿泊・レストラン予約の一休、映像・コンテンツ配信のGYAO(ギャオ)、ファッション通販のZOZO(ゾゾ)、銀行業のジャパンネット銀行、広告のバリューコマース、電子決済のPayPay(ペイペイ)などを抱える。従来のヤフー株式会社の事業はZホールディングスの小会社となる新たな「ヤフー株式会社」に承継される。2020年(令和2)に無料通信アプリのLINE(ライン)と経営統合し、LINEを傘下に収め、国内外の利用者(単純合算)が2億人を超える日本最大のプラットフォーマー(ネットサービスの基盤提供会社)となる。

 1996年(平成8)、アメリカのヤフー・コーポレーション(カリフォルニア州)とソフトバンク(現、ソフトバンクグループ)が合弁で設立したヤフー日本法人は、日本のネット検索の草分け的存在である。事業を積極的に拡大し、検索のほかニュース、オークション、ゲーム、辞書、地図、天気予報、ショッピング、クレジットカード決済などを提供する日本最大のポータルサイトとなった。1997年に店頭公開し、2003年(平成15)に東証1部上場。ライバルのネット関連企業を相次いで買収し、映像配信、広告、銀行、保険、外国為替(かわせ)取引、通販、宿泊・予約サービス、電子決済などにネット事業を広げた。グーグルなどに押され、アメリカのヤフーが2017年にベライゾン・コミュニケーションズに買収された後もヤフー(Yahoo!)ブランドによる事業を続けたが、2019年(令和1)に持株会社体制へ移行し現社名に変更した。欧米の巨大IT企業に対抗するため、LINEと2020年10月までに経営統合する計画で、統合でZホールディングスの時価総額は3兆円を超える。本社は東京都千代田区紀尾井(きおい)町。資本金2371億円、連結の売上高9547億円、最終利益778億円、従業員1万2800人(2019)。

[矢野 武 2020年2月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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