BootCamp(読み)ぶーときゃんぷ(その他表記)Boot Camp

知恵蔵 「BootCamp」の解説

Boot Camp

アップル社が開発したソフトウエア。Boot Campを利用すれば、アップル社のパソコンMac」でMacOSとは別に、Windows起動できるデュアルブート環境の構築が可能となる。2010年1月に発表されたBoot Camp3.1以降ではWindwos7に対応した。11年4月時点での最新バージョンは3.2。
1990年代半ばから10数年にわたり、MacはPowerPCと呼ばれるCPUを搭載してきた。しかし、2006年以降は、WindowsPCと同じIntel製CPUを搭載することになったため、理論的にはWindowsの起動が可能なはずだった。そして、Boot Campの登場により、ついにWindows起動は現実のものとなる。
Boot Campは「Mac OS X v10.5 Leopard」 及び 「v10.6 Snow Leopard」に付属する。
Windows XPVistaインストールするには、正規のXPやVistaのインストールディスクとBoot Campが付属する先のディスクの他に、購入したMacに付属するMacOS Xのディスクなどが必要となる。また、Windows7をインストールする場合には、合わせてアップル社のサイトから「Boot Camp 更新プログラム」をダウンロードしておく必要がある。
インストールは、まず、Macのアップルメニュー内にある「Boot Campアシスタント」を起動し、HDDにWindows用領域を割り当て、Windowsのインストールディスクをマウントするといった手順となる。インストールが完了すれば、Mac起動時にMacOSかWindowsのどちらを起動するかが選択できる。
なお、すべてのIntel製CPU搭載Macで、すべてのWindowsOSが動作するわけではない。07年より前のものはWindows7が利用できないし、64ビット版Vistaや7が使用できないMacもある。64ビット版のXPはどのMacでも利用できない。また、元々MacとWindowsではキーボードなどのハードウエアの仕様が異なるため、例えば、WindowsPCのみに存在する文字等を削除するための「Delete」キーや、日本入力切り替えで利用する「半角/全角」キー等はMacの他のキーに置き換えて使用しなければならない。

(横田一輝  ICTディレクター / 2011年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

パソコンで困ったときに開く本 「BootCamp」の解説

Boot Camp

 アップルが自社のパソコン、マッキントッシュ上でウィンドウズを動作させるために開発したソフトで、マックOS Xに標準で付属しています。ブートキャンプを使うと、マッキントッシュにウィンドウズをインストールしたり、起動時に本来マックOSとウィンドウズのどちらを起動するかを選べるようになります。2006年以降に発売されたインテル製CPU搭載のマックでのみ動作します。

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「BootCamp」の解説

Boot Camp

IntelベースのMacでWindows XPの利用を可能にするソフトウェア。アップルコンピューターのWebサイトからダウンロードできる。Boot Campをインストール後、再起動時にOSを選択して起動できるようになる。Macの次世代OS「Leopard。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

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