20世紀西洋人名事典 「C.T.ポルティナリ」の解説
C.T. ポルティナリ
Cândido Torquato Portinari
1903.12.29 - 1962.2.7
ブラジルの画家。
サンパウロ州ブロドゥスキ生まれ。
別名Cândido Portinari。
13人兄弟の末子に生まれ、15歳でリオ・デ・ジャネイロに出て、美術学校で学ぶ。1928年奨学金を得てパリに留学し、キュビスムに感動する。帰国後はメキシコの壁画運動の影響を強く受けた独自の様式を確立し、ブラジル美術の父と目される。代表的な作品には、ニューヨーク万国博ブラジル館(’39年)、ベロ・オリゾンテの聖フランシスコ教会(’41年)があるほか、’50年代半ばにはニューヨークの国連本部ビルの壁画も手がける。彼の成功はサッカーのペレと並ぶ現代の神話といわれている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報