壁画運動(読み)へきがうんどう

世界大百科事典 第2版の解説

へきがうんどう【壁画運動】

メキシコ革命(1911)後の新時代にふさわしい美術を創造し,革命の意義を壁画に描き,広く長く大衆の間に伝えようと考えたシケイロスリベラオロスコを中心にメキシコで興った美術運動el movimiento muralismo。メキシコ革命を記念する壁画構想はすでに1910年代からあったが,その実現は22年,時の文部大臣J.バスコンセロスによって国立高等学校の壁面が提供されたときに始まる。この壁画運動の理論や画家の組織化で活躍したのが,22年に帰国し,革命的職業画家・彫刻家・版画家組合を結成(1923)したシケイロスであり,制作現場で指導的な役割を果たしたのがリベラである。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の壁画運動の言及

【バスコンセロス】より

…のちメキシコ国立大学総長および文部大臣を務め,教育の近代化に尽くした。またリベラ,オロスコ,シケイロスら若い画家を登用し,壁画運動を通じてメキシコの民族主義運動を推進した。29年大統領選挙に出馬し,敗れて亡命したが,40年に帰国。…

【ラテン・アメリカ美術】より

…そのなかでもハイチやニカラグアの素朴画は注目に値する。この時代,西欧モダニズムに対抗できる運動を確立したのはメキシコで,D.リベラオロスコシケイロスが中心となった壁画運動であった。メキシコはまたJ.G.ポサダに代表される挿絵や版画などの領域ですぐれた作品を生み出している。…

※「壁画運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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