Chromebook(読み)くろーむぶっく(英語表記)Chromebook

知恵蔵 「Chromebook」の解説

Chromebook

グーグル社が開発した「Chrome OS」と呼ばれる基本ソフト(OS)で動作するノート型パソコン。初代Chromebookは、2011年6月15日にサムスン電子社から発売された。その後、エイサー(Acer)、ヒューレッドパッカード(HP)、東芝などから発売されている。
14月4月現在で日本国内での販売はないが、Amazonなどのオンラインショップから購入することは可能で、日本語環境も用意されている。
Chromebookは、数秒で起動しすぐにインターネットにアクセスできる点や、インターネット経由でウェブ上のアプリケーションを利用し、データもインターネット上のサーバーに保存できるなどクラウドに特化している点が特徴。価格も3万円前後のものが多く、一般的なWindowsパソコンなどと比べると手が届きやすい値段設定となっている。
現在数社から発売されており、ハードウエア仕様もそれぞれ異なる。2014年3月に発売されたサムスン電子社の製品を例に挙げると、中央演算処理装置(CPU)は、同社のExynos5(8コア)を、更に、4ギガバイトのメモリーと16ギガバイトのSSD(フラッシュメモリドライブ)を搭載し、USBやHDMI端子とmicroSDスロットを装備する。その他、Bluetooth4.0とWIFIも搭載し、11.6インチと13.3インチ液晶の2種類がある。重量は11.6インチタイプが1.1kgで、価格は$319.99。13.3インチは1.4kgで$399.99。
14年4月8日(米時間)でWindowsXPのサポートが終了となったが、その後もXPを使い続ける企業が少なくない状況を見て、グーグル社は、14年6月30日までにChromebookを購入すると、100ドル値引きするという、企業向けの乗り換えキャンペーンを実施している。

(横田一輝  ICTディレクター / 2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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