USB(読み)ゆーえすびー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「USB」の意味・わかりやすい解説

USB
ゆーえすびー

パソコン本体と、各種周辺機器とを結ぶシリアル・インターフェース規格名。ユニバーサル・シリアル・バスUniversal Serial Busの略。パソコンの電源を入れたままマウスモデム、キーボード、ディスプレースキャナープリンター、デジタルカメラなどの周辺機器の接続、取り外しができ、ハブ(集線装置)を用いると最大127台までツリー状に接続できる。アメリカのインテルマイクロソフトなど7社が1996年に共同発表した最初の規格はUSB1.0で、データの転送速度は毎秒1.5メガビットまたは12メガビットであった。それまで、パソコンと周辺機器をつなぐ場合、コネクターが不統一、それぞれデータの転送方式・転送速度が違う、パソコンの電源の入れ直しが必要、など不便な点が多かったが、USBはこれらが解消される画期的なものであった。さらに、Windows(ウィンドウズ) 98にUSB用標準デバイスドライバソフトを加えたため、USBインターフェースを備えたパソコンや周辺機器が普及した。その後、1998年にはUSB1.0の改良版USB1.1が、2000年には上位規格であるUSB2.0が発表された。USB2.0は、最大毎秒480メガビットの転送速度があり、USB1.1の40倍の高速を実現した。また、2008年には転送速度が最大毎秒5ギガビットのUSB3.0、2013年には10ギガビットのUSB3.1が発表されたが、USB3.1は、下位規格のUSB2.0、USB3.0などとの互換性が保たれている。

[岩田倫典]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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