CIデザイン(読み)CIでざいん/しーあいでざいん(英語表記)CI design

知恵蔵 「CIデザイン」の解説

CIデザイン

CI(Corporate Identity)=企業の独自性」を表現する視覚的に統一されたデザイン。ロゴ、パッケージ、広告宣伝物、名刺レターヘッドなど企業活動全般にわたる。1950年代後半に米国で生まれ、日本では70年代以降に多くの企業が導入経営戦略一環として定着した。90年代後半からは、従来のCI的発想から、消費者と企業が一体となってブランドを育てるという意味合いで「ブランド・デザイン」または「ブランド・マネージメント・デザイン」という新しい考えが登場した。知名度にこだわらず、自分に合ったブランドを選択する消費行動が、これを裏打ちしている。トヨタ自動車自社の高級ブランド「レクサス」を、89年から北米市場で展開。知名度は低かったが、顧客サービス第一主義と高品質によって市場に定着させた。2005年8月には、同ブランドを逆輸入展開。新たな試みとして注目を集めた。

(武正秀治 多摩美術大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android