DDA(読み)ディーディーエー(その他表記)Demand-Driven Acquisition

図書館情報学用語辞典 第5版 「DDA」の解説

DDA

リクエスト型購入方式をとる,電子書籍選書形態の一つ.PDA(Patron-Driven Acquisition)ともいう.1998年に米国の図書館向け電子書籍サービスnetLibrary(現EBSCO eBooks)で導入された.事前選定した試読可能な電子書籍をOPAC等に登録しておき,利用が一定数または一定時間に達した場合に購入が行われる.また,利用者の要請や必要時点での要求蔵書利用の分析など直接的・間接的な意見に基づき購入を決定するため紙書籍を含めることもある.より多くの出版社,より広範囲の主題の電子書籍を提供でき,かつ選択されるまで費用発生がないため,蔵書の拡充と予算節約が可能とされる一方で,利用者主導による蔵書偏向の可能性も指摘される.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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