E.クニッピング(英語表記)Erwin Knipping

20世紀西洋人名事典 「E.クニッピング」の解説

E. クニッピング
Erwin Knipping


1844 - 1922
ドイツの気象学者。
クレフェ生まれ。
アムステルダムの商船学校卒業後、二等航海士として汽船クーリエ号に乗り、東洋に来航。1871年同船の日本へ売却の際に、下船して日本で数学の教師となる。1876年ドイツ公使を通じ、暴風警報事業の必要性を政府に建白し、1881年より内務省に雇われて暴風警報事業の創設に当たる。1883年日本最初の暴風警報が発せられ、翌年には天気予報が出された。1891年帰国し、ハンブルクの気象台助手を務め、1909年退官。ドイツへ帰国の際は、日本の気象事業創設への貢献により、日本政府から勳三等瑞宝章を贈られた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android