20世紀西洋人名事典 「E.ドゥーゼ」の解説
E. ドゥーゼ
Eleonora Duse
1859.(1858.説あり) - 1924
イタリアの女優。
ビジェバーノ生まれ。
祖父と父も俳優で4歳の時初舞台に立つ。14歳の時ジュリエットを演じて才能を認められ、1879年ゾラの「テレーズ・ラカン」で成功し、1880年トリノ市劇場の主演女優となる。S.ベルナールの「椿姫」で触発されベルナールとは異なった役作りで「バグダードの姫君」を上演して、圧倒的好評を博し国際的名女優となる。シェークスピアやゴルドーニ、イプセンをはじめとする近代作品を演じ優れた心理的表現と深い感受性により世界的名声を馳せる。1909年引退するが、’21年復帰し、’24年巡業先のピッツバーグで客死する。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報