20世紀西洋人名事典 「E.ブールデ」の解説
E. ブールデ
Edouard Bourdet
1887.10.26 - 1945.1.17
フランスの劇作家。
元・コメディ・フランセーズ支配人。
パリ生まれ。
第一次大戦の直前「ルビコン」(1910年)でデビュー。復員後、性の転倒に照明を当てた「因われの女」(’26年)で注目された。その後、社会悪、性道徳の腐敗などをテーマにした心理劇を書き、文学作品の商品化を揶揄した「最新刊」(’27年)、金と性を絡めた軽薄な社交界を風刺した「弱き性」(’29年)が代表作となる。「難しい時代」以降は作風が変化し、’36年から4年間コメディ・フランセーズの支配人を務め、演劇革新派の民間の演出家を起用して沈滞していた同劇場改革を行った。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報