EBS

日本の自動車技術240選 「EBS」の解説

EBS(電子制御ブレーキシステム)

ブレーキフィーリング向上及び制動距離短縮目的に大型トラックにEBS(電子制御ブレーキシステム)を採用した。ドライバブレーキペダルを操作するとペダルストロークをコントロールユニットが受信し、そのストローク量と減速度を演算し、各バルブにエア圧は発生するよう信号を送る。実際に発生している減速度を車輪速センサから検出し、目標の減速度と一致するようブレーキエア圧を制御する。保管場所-
製作(製造)年1997
製作者(社)日産ディーゼル工業株式会社
資料の種類量産品
型式名EBS(電子制御ブレーキシステム)
通称名EBS(電子制御ブレーキシステム)
技術用途制動性能及び制動操作性の向上
適用車種大型トラック
製作開始年1997
実用化年1997
設計者日産ディーゼル工業㈱
協力者(株)ワブコ
装置構成ブレーキペダル操作量を検出するストロークセンサを内蔵したブレーキバルブ、様々な情報を元にバルブ等を制御するコントロールユニット、各車軸のブレーキ圧を制御するプロポーショナルリレーバルブ(前軸)・トレーラコントロールバルブ(トレーラ)、後軸のブレーキ圧及びABS圧力制御を行うアクスルモジュレータ、前軸のABS圧力制御を行うABSモジュレータバルブ、EBS非制御時に作動するソレノイドリレーバルブ、車輪の速度を検出する車輪速センサ・パルスホイールより構成されている。
表示部-
性能機能ブレーキバルブにストロークセンサを内蔵し、ドライバのブレーキ操作を電気信号に変換する回路を従来のエア2系統に追加し、ドライバの要求するブレーキ力(減速度)をコンピュータで演算し、各バルブを電子制御する。
効果ブレーキの信号系を電子制御化することで、ブレーキレスポンスが向上し、制動距離の短縮を図ることができる。コントロールユニットが前軸、後軸、トレーラ(連結車)の制動力配分を最適化し、ブレーキペダルの角度に応じ、車両減速度をコントロールすることで、空車と積車が同一の操作性になり、ブレーキフィーリングの向上を図ることができる。
エピソード・話題性1997年に日本国内で初めてカーゴ系トラック及び1998年にトラクタ系に採用・発売した。
特徴EBSはABS(アンチロック・ブレーキ・システム)及びASR(アンチ・スリップ・レギュレーション)の機能を含んでおり、ブレーキに関する安全装置を全て網羅したシステムある。
参考文献小林正登他 「大型商用車用電子制御ブレーキシステムの開発」 自動車技術 Vol.52,No.11(1998)小林正登他 「電子制御ブレーキシステム(EBS)の開発」 日デ技報 No.60(1998)

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

FX用語集 「EBS」の解説

EBS

電子仲介システムのことで、ボイスブローカーに頼らずに各銀行などに設置された端末から直接為替取引注文を出すことができる仲介方法です。

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