ABS(読み)エービーエス

デジタル大辞泉 「ABS」の意味・読み・例文・類語

エー‐ビー‐エス【ABS】[access and benefit-sharing]

access and benefit-sharing遺伝資源の取得と利益配分」の意》微生物・動物・植物などの生物資源を構成する遺伝資源や生化学化合物を利用することによって生じた利益を、関係者の間で公正・公平に配分する、という考え方。COP10(生物多様性条約第10回締約国会議→国連地球生きもの会議)の重要議題の一。例えば、先進国の企業が発展途上国で採集した遺伝資源を利用して新薬を開発し利益を得た場合、原産国原産地には利益が配分されないといった問題を解決するため、国際的なルールの策定に向けて協議が行われている。遺伝資源のアクセスと利益配分。→生物多様性条約締約国会議名古屋議定書

エー‐ビー‐エス【ABS】[anti-lock brake system]

anti-lock brake system》⇒アンチロックブレーキシステム

エー‐ビー‐エス【ABS】[asset-backed securities]

asset-backed securities》⇒資産担保証券

エー‐ビー‐エス【ABS】[American Bible Society]

American Bible Society》米国聖書協会。1816年、ニューヨーク州ニューヨークで設立。

エー‐ビー‐エス【ABS】[alkyl benzene sulfonate]

alkyl benzene sulfonateアルキルベンゼンスルホン酸。石油系合成洗剤の主成分となる。

エー‐ビー‐エス【ABS】[American Bureau of Shipping]

American Bureau of Shipping》米国船級協会。1862年設立。AB。

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精選版 日本国語大辞典 「ABS」の意味・読み・例文・類語

エー‐ビー‐エス【ABS】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] anti-lock brake system の略 ) 自動車急ブレーキをかけた時に車輪がロックするのを防止するブレーキシステム

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ABS」の意味・わかりやすい解説

ABS
えーびーえす

ブレーキの安全装置。滑りやすい路面での確実な制動が得られるようにする機能で、アンチロック・ブレーキシステムanti-lock brake systemの略称である。元々はABSの略称はドイツ語のAntiblockiersystemが語源である。

 雪道や雨にぬれた舗装道路、砂利道など滑りやすい路面で強くブレーキをかけると、路面の摩擦係数が低いことからタイヤはロック(回転を停止)してしまう。ロックしたタイヤは路面を滑走するためハンドル操作がきかなくなるほか、制動距離も長くなる。また、左右のタイヤのうち、一方が滑りやすい路面、もう一方が滑りにくい路面にあるなど、左右輪の路面状態が異なっているときに急ブレーキをかけると、左右輪の摩擦係数が異なるため、車の挙動が不安定になってスピンしてしまう。

 どちらの状態も重大な事故につながる危険なものである。こうした事態を回避するため、タイヤの路面へのグリップを可能にし、安全確実に停止できるようにしたシステムがABSである。滑りやすい路面でタイヤが空転するなどによって四輪の回転差が一定以上になると、運転者がブレーキペダルを踏んだままでも、自動的にブレーキ液圧を調整し、一瞬ブレーキを緩めたり段階的にきかせたりすることで機能する。電子制御技術の向上によって、さらにきめ細かい制御が可能になり、安全性が高まっている。小型・大型自動車だけでなく、二輪車用のABSも開発されている。鉄道車両用が先に開発され、航空機や自動車にも応用されるようになった。

[伊東和彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ABS」の意味・わかりやすい解説

ABS
エービーエス
alkyl-benzene sodium sulfonate

化学式 RC6H4SO3Na 。初期の家庭用合成洗剤の主成分。自然界で分解しにくく,かつては河川が埋まるほどに泡立つ光景もみられた。下水道の好気性処理を 20ppm程度で阻害し,また水道水にまで影響が出たため使われなくなった。 LASとともに陰イオン界面活性剤の一種。 (→界面活性剤 , 洗剤汚染 )

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損害保険用語集 「ABS」の解説

ABS

ABSとは、アンチロック・ブレーキ・システム(Antilock Brake System)という装置の略で、直訳すれば「ブレーキをロックしない機能」となります。滑りやすい路面や緊急の場面での急ブレーキ時には、タイヤがロックして車は不安定な挙動を示すことがあります。
ABSは制動時のタイヤのロック(回転が止まること)を防止し、安定した方向に車を停止させたり、ハンドル操作で障害物を回避することを容易にする装置です。

出典 自動車保険・医療保険のソニー損保損害保険用語集について 情報

知恵蔵 「ABS」の解説

ABS

資産担保証券」のページをご覧ください。

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

パラグライダー用語辞典 「ABS」の解説

ABS

automatic balance systemの略 大気の状況により機体が左右のどちらかに大きく傾いた場合、そのままではパイロットの体重は傾いた側に入ろうとする。この運動は機体をスパイラルやスピンに誘発させる事になり、防止する為にはクロスベルトを装着するが、そのクロスベルトと同等の効果をハーネスに付け加えたものをいう。

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百科事典マイペディア 「ABS」の意味・わかりやすい解説

ABS【エービーエス】

アンチロックブレーキシステム

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会計用語キーワード辞典 「ABS」の解説

ABS

ABSとは資産担保証券と呼ばれ、資産を担保に発行し、その資産から生じるキャッシュ・フローで利はライト償還を行う証券のことです。

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世界大百科事典(旧版)内のABSの言及

【プラスチック系複合材料】より

…これ以外に,高分子どうしの組合せであるポリマーアロイのうち,マトリックスがプラスチック状であるものとして,プラスチックにゴム状高分子をブレンドまたはグラフト重合させた系もプラスチック系複合材料として数多い。代表例は,耐衝撃性樹脂のABS(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重合体),HIPS(高衝撃性ポリスチレンhigh impact polystyrene)等で,それぞれアクリロニトリル・スチレン樹脂,ポリスチレン樹脂のマトリックス中に,微細なゴム状粒子となるポリブタジエン等がブレンドまたはグラフト重合されている。このような多成分多相系のプラスチック系複合材料は,各種用途に対応して今後も増大する傾向にある。…

※「ABS」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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