デジタル大辞泉 「空車」の意味・読み・例文・類語 くう‐しゃ【空車】 1 乗客や貨物などをのせていない営業用の車。また、客を乗せないで走っているタクシーの表示。あきぐるま。からぐるま。→実車 →迎車2 駐車場などで車を停める空きがあること。→満車 むな‐ぐるま【▽空車】 《「むなくるま」とも》1 人や物を乗せていない車。からぐるま。「左府の御車を―にて法成寺へやらせられけり」〈著聞集・三〉2 車台だけで、屋根や屋形のない車。「雑役の―を持ちて牛の無きを見て」〈今昔・一二・二四〉 から‐ぐるま【空車】 1 乗客・荷物などをのせていない車。くうしゃ。2 機械が運転を中止している間も回転を続けるベルト車。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「空車」の意味・読み・例文・類語 むな‐ぐるま【空車】 〘 名詞 〙① 車蓋のない車。車台だけで、車箱や屋形などのない車。[初出の実例]「むなぐるまに、魚・塩つみてもてきたり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)② 人を乗せていない車。人が乗っていない車。からぐるま。[初出の実例]「月夜にむな車のありきたる」(出典:能因本枕(10C終)五四) から‐ぐるま【空車】 〘 名詞 〙① 荷物、乗客をのせていない車。あきぐるま。くうしゃ。[初出の実例]「から車面白がって追っかける」(出典:雑俳・柳多留‐七(1772))「空車(カラグルマ)を挽来る二人の車夫」(出典:義血侠血(1894)〈泉鏡花〉三)② 機械が運転を中止している間も回転しているベルト車。 くう‐しゃ【空車】 〘 名詞 〙 人や貨物をのせていない車。特に、タクシーで、客をのせていない車。からぐるま。[初出の実例]「生憎(あいにく)、一台も空車(クウシャ)が通りかからないんです」(出典:大道無門(1926)〈里見弴〉隠家)[その他の文献]〔孔子家語‐始誅〕 あき‐ぐるま【空車】 〘 名詞 〙 荷物や乗客を乗せていない車。からぐるま。くうしゃ。[初出の実例]「あき車が坂(サカ)をおりるよふに了簡(りゃうけん)もなく来る気だが」(出典:洒落本・傾城買二筋道(1798)夏の床) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例