20世紀西洋人名事典 「F.A.リンデマン」の解説
F.A. リンデマン
Frederick Alexander Lindemann
1886.4.5 - 1957.7.3
英国の物理学者。
元・英国空軍物理学研究所所長,元・オックスフォード大学実験哲学教授,元・大蔵省主計長官。
バーデンバーデン生まれ。
別名チャーウェル卿。
ベルリン大学で学び、1910年学位を取得する。その後イギリスへ戻り、第一次大戦中、英国空軍物理学研究所所長となり、航空機の安定性に関わる。’19年オックスフォード大学実験哲学教授を経て、’41年貴族に列せられ、チャーウェル卿の称号を得る。’42年大蔵省主計長官も務める。ネルンストと量子論の発展に関わり’11年アインシュタインが提出した比熱の方程式を確証し、戦中、戦後のイギリス科学の行政に重要な役割を果たす。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報