20世紀西洋人名事典 「F.vonウェルスバハ」の解説
F.von ウェルスバハ
Freiherr von Welsbach
1858 - 1929
オーストリアの化学者。
ウィーン生まれ。
1880〜1882年にR.W.ブンゼンのもとで希土類元素の研究を始めた。1885年に希土類のジジムの分離に成功し、プラセオジムとネオジムと命名した。この研究でブンゼンバーナーによる発光分析を用いたことから白熱ガスマントルを考案し、ガス灯事業に活気を回復した。1907年にはユルバンとは独立にイッテルビウムとルテチウムを分離した。またオスミウムフィラメント電球、ライター用発火合金の発明もした。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報