20世紀西洋人名事典 「G.チャーノ」の解説
G. チャーノ
Galeazzo Ciano
1903 - 1944
イタリアの政治家,外交官。
元・イタリア外相。
父はコスタンツォ・チアーノ。1925年外務省に入省、’30年ムッソリーニの長女エッダと結婚し、’36年33歳で外相となる。バルカン政策、スペイン内戦への介入を推進したほか、’40年の日独伊三国同盟の締結にも尽力。その一方で、’38年のドイツのオーストリア併合以来、義父であるムッソリーニとの意見の相違が生じ、第二次世界大戦への参戦を巡ってますます両者の関係は悪化。’43年外相を辞任、同年7月のファシズム大評議会ではムッソリーニに不信任票を投じ、のち逮捕され、翌’44年死刑を宣告されて処刑。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報