20世紀西洋人名事典 「G.ベルト」の解説
G. ベルト
Giuseppe Berto
1914 - 1978
イタリアの小説家。
第二次世界大戦中、北アフリカ戦線で連合軍の捕虜となり、米国のテキサスに抑留され、収容所内で小説を書き始め、帰還後の1947年「空は赤い」を発表し成功を博す。’64年心理分析の手法、大胆な構文を用いて、神経症を病む主人公の憑かれたような独白をえんえんと綴った「癒えざる病」を発表、ネオレアリズモの行き詰まりを克服する実験的な試みとして大きな衝撃を内外に与えた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報