20世紀西洋人名事典 「G.リヒトハイム」の解説
G. リヒトハイム
George Lichitheim
1912 - 1973
英国の社会学者。
ベルリン生まれ。
G.L. 筆名アーノルド。
1933年ナチス・ドイツを去りパレスチナに移住。’45年英国に亡命し、帰化。初め雑誌・新聞にG.L.アーノルドの筆名で寄稿。マルクス・レーニン主義を再検討し、社会主義の歴史の全体に目を配りながら、現代先進資本主義世界に適用する方途を模索し、マルクスの社会理論は、市場経済と産業主義の偶然の結合がもたらした社会的帰結の批判であり、マルクスの経済学の中核は、資本主義経済の構造変動と矛盾の分析にこそあり、価格の理論ではないことなどを主張した。著書「マルクス主義」(’61年)、「帝国主義」(’71年)、「社会主義小史」(’75年)等。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報