20世紀西洋人名事典 「G.ル・ボン」の解説
G. ル・ボン
Gustave Le Bon
1841 - 1931
フランスの社会心理学者,社会学者,思想家。
医者として出発し、東洋考古学、古文書学にも造詣が深い。社会心理学上では「民族進化の心理法則」(1894年)、「フランス革命と革命の心理」(1912年)など、群衆の知的・道徳的劣等性を強調した群衆心理を研究し、この現象を社会心理学の研究分野として確立するなど多大な業績を残す。晩年には科学的哲学全集の編集に当たるなど、広範な学問分野で活躍。「現代の箴言」(’13年)をはじめ、数学、物理学、人類学、教育学、社会学、社会心理学にわたっての数多くの著書及び論文がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報