20世紀西洋人名事典 「H.H.キッチナー」の解説
H.H. キッチナー
Horatio Herbert Kitchener
1850 - 1916
英国の軍人。
元・英国陸軍大臣。
ウリッジの陸軍士官学校に学ぶ。1884年スーダンでの作戦に参加。1892年エジプト軍司令官に就任、スーダン征服戦争を指揮し、1898年ハルトゥームを奪回、マフディー派国家を滅ぼす。同年ファショダでフランスのマルシャン軍と対峙(ファショダ事件)、英国の権益確保のため折衝に尽力する。1900年南アフリカでブーア戦争の総司令官、インド軍総司令官、元帥、エジプト総領事を歴任。’14年第一次世界大戦が勃発、陸軍大臣となるが、’16年ロシアへ赴く途上の乗艦が沈没、死去。英国帝国主義の一つの象徴ともいえる人物。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報