HDCP(読み)えいちでぃーしーぴー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「HDCP」の意味・わかりやすい解説

HDCP
えいちでぃーしーぴー

High-bandwidth Digital Content Protection Systemの略語。デジタルコンテンツの著作権を保護するための技術の一つ。再生機器と表示機器間を暗号化することで、出力映像の不正コピーを防止する。

 パソコンからディスプレーへ伝送される信号がデジタル化されたことで、再生された高精細な映像データの完全デジタルコピーが可能となった。それに対して、著作権保護の観点からこの経路の暗号化が求められ、アメリカのインテル社などによって開発された技術である。公開鍵(こうかいかぎ)暗号方式を採用している。パソコンとディスプレーを接続する標準規格の一つであるDVI(Digital Visual Interface)に採用された。その後、HDTV(高精細度テレビ)とデジタルAV機器をつなぐ規格で、DVIをベースとするHDMI(High-Definition Multimedia Interface)にも採用された。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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