20世紀西洋人名事典 「J.W.ギブス」の解説
J.W. ギブス
Josiah Willard Gibbs
1839.2.11 - 1903.4.28
米国の物理学者,化学者。
元・エール大学教授。
コネティカット州ニュー・ヘブン生まれ。
大学卒業後1866年からパリ、ベルリン、ハイデルベルクの各大学に留学。帰国後’71年より生涯母校エール大学の数理物理学教授をつとめる。’73年に始めた熱力学の研究は、’78年地方の学界誌に発表された「不均一物資系の平衡」に集大成され、熱力学的関係式、相律などを含む内容は、彼の画期的業績であった。その論文は難解であった為、英国の学会以外には、’92年にオストワルトのドイツ語訳が出るまで知られなかった。主な著書に「統計力学に基礎的原理」(1902年)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報