20世紀西洋人名事典 「K.コルビッツ」の解説
K. コルビッツ
Käthe Kollwitz
1867.8.8.(7.8.説もあり) - 1945.4.22
ドイツの画家,版画家。
ケーニヒスベルク生まれ。
旧名シュミット(Schmidt)。
牧師の娘として生まれ、1885〜86年ベルリン、1888〜89年ミュンヘンで学ぶ。1891年ベルリンの労働者街の医師であるカール・コルビッツと結婚。夫と共に貧民街に住み、貧困と病苦に苦しむその悲惨な生活を、表現主義的手法で描くなどプロレタリア美術の先駆者となる。第一次世界大戦で息子を、第二次世界大戦では孫を失い、母子像や反戦をモチーフとした作品を手がける。主な作品には連作版画「織工たちの蜂起」(1898年)、「農民戦争」(’08年)、「戦争」(’20〜30年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報