20世紀西洋人名事典 「L.ゴールドマン」の解説
L. ゴールドマン
Lucien Goldman
1913.7.20 - 1970.10.8
フランスの哲学者,思想史家。
パリ大学教授。
ルーマニアのボトシャニ生まれ。
ウィーン大学でマックス・アドラーに師事した後、ブカレストに帰り法律学を学んだ。1934年パリに行き、哲学に転じた。はじめての主著「カント哲学における人間共同体と世界」(’45年)は、チューリヒ大学に提出した学位論文である。フランス国立科学研究所の研究員を経て高等研究院の教授となる。ルカーチの影響のもとに、マルクス主義的な思想史研究に新境地を開き、自ら生成的構造主義を標榜した。その他の著書に「ルカーチとハイデッカー」(’73年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報