20世紀西洋人名事典 「M.ラドノーティ」の解説
M. ラドノーティ
Radnóti Miklós
1909 - 1944
ハンガリーの詩人。
学生時代から詩人として知られ、ゼゲドにおいて民衆芸術研究会の指導的存在として活躍する。初期には牧歌的風景詩であったが、後には非人間性への抗議、調和的世界への願いへとモチーフが変化する。ユダヤ人であったため、収容所生活を余儀なくされ、ファシズムの犠牲となる。主な作品には「異教徒のあいさつ」(1930年)、収容所時代の作品を収録し、彼の死後に刊行された「泡立つ空」(’46年)などの詩集のほか、アポリネールら多数の翻訳も手がける。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報