Netbook(読み)ねっとぶっく(その他表記)Netbook

知恵蔵 「Netbook」の解説

Netbook

インテルが提唱するIT機器の新カテゴリ。インターネットの利用を主な用途とし、性能と価格を抑えた低価格機と位置付けられ、CPUにインテルのATOMを搭載するのが前提とされている。形状は小型のノートパソコンで、OSにもパソコン用のWindows XPLinuxを搭載する。同じコンセプトのデスクトップ型パソコンは「Nettop(ネットトップ)」と呼ばれる。
2008年年初から製品が出回りはじめ、同年夏には日本でも販売が本格化した。購入と同時に通信事業者イーモバイルと契約すればネットブックが3万円以上値引きとなり、製品によっては100円で入手できるというキャンペーンが展開されたことも、注目を集めるきっかけとなった。当初は価格競争力が高い海外メーカーや直販メーカーの製品が大半を占めたが、現在は国内大手パソコンメーカーも製品を投入している。
ウェブメールによる電子メールの置き換えに始まり、ドキュメント作成や写真加工管理など、パソコンのソフトウエアによって実現されていた用途をインターネットのサービス(ウェブアプリケーション)に置き換える動きが進んでいることも、ネットブック普及の追い風となっている。

(斎藤幾郎 ライター / 2009年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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