日本の自動車技術240選 の解説
NOx吸蔵還元型三元触媒
製作(製造)年1994
製作者(社)トヨタ自動車(株)
資料の種類量産品
現状保存・非公開
会社名/製作者(社)トヨタ自動車㈱
愛称リーンNOx触媒
技術用途希薄燃焼エンジン用
製作年1994年8月
開発完了年1994
協力キャタラー工業㈱、㈱豊田中央研究所
搭載車種カリーナ
エンジン希薄燃焼エンジン;直列4気筒DOHC;4A-FE(1.6L)、7A-FE(1.8L)
燃料60km定地走行:29.5km/L;10・15モード走行:17.6km/L
エミッションコントロールシステム(含触媒)触媒担体:モノリス1.7Lにアルミナをコート;触媒:白金・ロジウム系;吸蔵材:種々のアルカリ、アルカリ土類、希土類酸化物;空燃比制御(EFI):理論空燃比と希薄空燃比を切り替える空燃比フィードバック制御;減速時制御:減速時にフーエルカット(燃費向上、触媒加熱防止)、独立ヘリカルポート;点火時期制御:電子進角システム(ESA)、スワールコントロールバルブ;触媒蒸加熱警報装置:排気温センサー、排気温ウォーニングランプ、燃焼圧センサ;燃料蒸発ガス抑止装置:キャニスターパージ制御、ブローバイガス還元装置;
効果NOx浄化率(10・15モード):新品触媒時 約90%、耐久後 約60%;
エピソード・話題性希薄燃焼時のNoxを吸蔵し、還元浄化できる新しいコンセプトの三元触媒
特徴空燃比リーン時に、Noxを酸化して硝酸塩として吸蔵し、リッチ時に吸蔵されたNoxをHCやCOとの反応により還元浄化するメカニズムで、希薄燃焼時のNoxを浄化する。従来の三元触媒にNox吸蔵材としてアルカリ性の物質を加えたもの。リッチによる燃費損失は1%以下に抑えられた。
参考文献田中俊明、加藤健治、竹島伸一、松本伸一、横田幸治、笠原光一、井口哲「Nox吸蔵還元型三元触媒システムの開発」自動車技術会論文集 Vol.26, No.4, October 1995
出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報