20世紀西洋人名事典 「O.パス」の解説
O. パス
Octavio Paz
1914.3.31 -
メキシコの詩人,外交官。
メキシコ市生まれ。
1933年に詩集「野生の月」でデビューし、官能的な叙情詩を得意とする。’スペイン共和派を支持し、’37年には反ファシスト作家会議に参加したが、スターリニズム批判の立場から共産党と決別した。’44年アメリカに留学し、メキシコ人としてのアイデンティティに目覚め、孤独を考察したエッセイ「孤独の迷宮」(’52年)を発表。外交官としてパリに在住した際、詩人達と交流を結び、傑作「太陽の石」を含む詩集「激しい季節」等を発表する。インド、日本にも駐在し、東洋思想への関心も高い。’81年にセルバンテス賞を受賞。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報