古窯(こよう)の一形式。斜面に縦に溝を掘り、これに天井をかぶせただけの簡単な登窯(のぼりがま)。焼物は高火度で焼成するが、そのために窯が築かれる。日本ではこの穴窯が5世紀に朝鮮半島から須恵器(すえき)の技術とともに導入された。普通、穴窯は2メートルから10メートルほどの長さであるが、なかには備前焼の鉄砲窯のように50メートルを超える長大な穴窯もある。構造は簡単で、1本の溝にすぎず、燃料をくべる燃焼室と、製品を置く焼成室からなり、後部に煙突がつく。平安時代中期に燃焼窯の後ろに、炎を二つに分ける分焔(ぶんえん)柱が設けられて、やや改善されたが、桃山時代に連房式登窯が登場するまで、およそ1100年ほどの間、たいした改造もなく連綿とこの形式が保たれた。
[矢部良明]
1 食肉目クマ科の哺乳類の総称。全般に大形で、がっしりした体格をし、足の裏をかかとまで地面につけて歩く。ヨーロッパ・アジア・北アメリカおよび南アメリカ北部に分布し、ホッキョクグマ・マレーグマなど7種が...