QC(読み)キューシー(その他表記)quality control

翻訳|quality control

流通用語辞典 「QC」の解説

QC【quality control】

品質管理のこと。科学的に製品の品質を管理する方法で、管理図法、層化法、対照法、相関法などを使う。QC活動を現場段階で行なう従業員小集団QCサークルというが、これはわが国独特のもので、メーカーのみならず第三次産業にも急速に普及した。製造現場からスタートしたQC活動は、今日では、営業・企画・開発・総務経理などの非製造部門をも含めた全社的なQC運動として定着し、これをTQC運動と呼んでいる。販売面では、目標を設定し、その実践方式を編み出し、プラン・ドゥ・チェック方式を実践する「方針管理」と、日常の営業活動でムリ・ムダ・ムラを排除する改善運動としてのサークル活動がある。

出典 (株)ジェリコ・コンサルティング流通用語辞典について 情報

知恵蔵 「QC」の解説

QC

製造業において、製品の品質を一定水準に保つこと。デミングサイクルと呼ばれる、設計→製造→検査・販売→調査・サービス、という過程なかで、各過程を担当する部門によって行われる。なお、TQC(total quality control=総合的品質管理)はQCの実施生産に関わる特定の部門に限定せず、全社的にしたもの。

(高橋宏幸 中央大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典(旧版)内のQCの言及

【品質管理】より

…QCと略することも多い。顧客の要求を満足させる品質をもった製品を作り出し,顧客に提供する機能をいう。…

※「QC」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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