エスピーじかん
S-P時間
S-P interval
P波の到達からS波の到達までの経過時間。P~S時間,初期微動継続時間とも。地下構造が一様とみなせるとき,S-P時間τは震源から観測点までの距離Rに比例する。P波速度をVP, S波速度をVSとすると,τ=R/VS-R/VP={(VP-VS)/VPVS}Rであるから,R=kτと表せる。ただし,k=VPVS/(VP-VS)。この関係式を震源距離についての大森公式という。kの値は場所,深さによって6~9km/sぐらいの範囲で変わる。
執筆者:菊地 正幸
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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S-P時間
えすぴーじかん
震源で破壊が発生するとP波(縦波)とS波(横波)は同時に放射されるが、その伝播(でんぱ)速度の違いにより、震源から離れた観測点には最初にP波が、次にS波が到着する。両者の到達時間の差をS―P時間という。地殻やマントル内では、P波の速さはS波の速さの約1.7倍と考えられている。震源からの距離が長くなるにつれてS―P時間は長くなる。自然地震により生じた地震波の場合、震源からみたある特殊な方向を除き、S波の振幅は一般にP波の振幅より大きい。したがってP波の到着後S―P時間内は微振動が続き、S波の到着とともに大振幅となる。このためS―P時間内の振動を初期微動、S―P時間のことを初期微動継続時間ということもある。
[山下輝夫]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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