20世紀西洋人名事典 「U.エーコ」の解説
U. エーコ
Umberto Eco
1932 -
イタリアの美学者,記号学者。
ボローニャ大学教授。
トリノ大学では美学を専攻した。「トマス・アクィナスにおける美的問題」(1956年)という論文で注目を浴びた。ジョイスへの関心を軸に秩序の崩壊した現代の美学的問題を考察した「開かれた作品」(’62年)を発表する。「63年グループ」に加わって、反リアリズム文学を唱える。さらに、文化一般を統一的観点から捉える記号論という方法を見いだし、「記号論」(’75年)を著す。また処女小説「薔薇の名前」(’80年)を発表し、世界的な話題となる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報