化学辞典 第2版 の解説
UDPグルコース-4-エピメラーゼ
ユーディーピーグルコースヨンエピメラーゼ
UDP glucose-4-epimerase
EC 5.1.3.2.UDP-ガラクトースエピメラーゼ,ガラクトワルデナーゼともいう.UDPはウリジン二リン酸を表す.
UDP-グルコース UDP-ガラクトース
の反応を触媒する酵素.細菌,酵母,乳腺,肝臓に存在する.起源を異にする酵素の精製標品はいずれも強くニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)を結合して含有しており,作用にNADを必要とする.したがって,反応の過程に酸化還元を伴うことが考えられる.おそらくヘキソースの炭素4位におけるエピメル化は,酸化還元にもとづくものと考えられる.この酵素が欠損すると,ガラクトース血症(Ⅲ型)となる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報