20世紀西洋人名事典 「V.ナゾール」の解説
V. ナゾール
Vladimir Nazor
1876.5.30 - 1949.6.19
ユーゴスラビアの文学者,政治家。
元・クロアチア議会幹部会議長。
ブラチュ島生まれ。
大学卒業後中学教師や孤児院院長を務めながら作家活動に入る。詩檀デビューは叙事詩集「スラブ伝説」(1900年)。他に物語詩「熊のブルンド」(’15年)、自伝小説「シャルコ」(’30年)、長編「羊飼ロダ」等が代表作。弟1次大戦中、祖国が戦場となるや老年ながらパルチザンに入隊し多くの人々を感動させた。愛国詩「パルチザンの歌」(’45年)はその体験から生まれたものである。戦後はクロアチア議会幹部会議長を務め、名誉博士の称号をザグレブ大学から受けた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報