20世紀西洋人名事典 「V.ベルナツキー」の解説
V. ベルナツキー
Vladimir Ivanovich Vernadskii
1863.3.12 - 1945.1.6
ソ連の地球化学者,鉱物学者。
元・モスクワ大学教授,元・ラジウム研究所所長。
ペテルブルグ生まれ。
地球化学の開拓者の一人。大卒後ドイツ、フランスに遊学。1880年モスクワ大学私講師、1898年同大学教授、1914年科学アカデミー地質鉱物博物館長、’23年パリ大学地球化学教授を歴任。’28年地球化学研究所(現アカデミー付属ベルナツキー記念地球化学分析化学研究所)を創設。その後ラジウム研究所所長。鉱物の共生の法則、アルミノケイ酸塩鉱物の分類の研究に従事したが、後半生は地球化学の研究に力を注ぎ、放射能が地球における重要なエネルギー源であることを指摘した。又元素やエネルギーの循環と分布における生物の役割を重視し、生物地球化学の基礎を確立した。’12年ペテルブルグ科学アカデミー会員。著書「地球化学」(’24年)、「生物圏」(’26年)、「La biosphère」(’29年)。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報