20世紀西洋人名事典 「V.L.P.トムセン」の解説
V.L.P. トムセン
Vilhelm Ludvig Peter Thomsen
1842 - 1927
デンマークの言語学者,言語史家。
元・コパンハーゲン大学教授。
青年文法学派に属し、印欧語や多くの言語に関する200以上の労作がある。1893年オルホン川、エニセイ川で発見された碑文を解読して最古のチュルク語の資料を提供した業績は非常に大きく、又、古代小アジアのリュキア語の解読にも貢献。デンマーク語方言辞典、スウェーデン語辞典の編集にも参画する。ラスクの流れをくむ北欧の代表的な言語学者である。著書に「古代ロシアとスカンジナビアの交渉およびロシア帝国の起源」(1876年)、「19世紀末までの言語学史」第2版(1902年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報