VFX(読み)ぶいえふえっくす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「VFX」の意味・わかりやすい解説

VFX
ぶいえふえっくす

映像技術の一つで、コンピュータ・グラフィクス(CG)などのデジタル合成技術による視覚効果技術の総称。現実にはあり得ないような世界や未知の宇宙空間の描写、想像上の場所や人物、物体などのリアルな再現をするための技術で、映画やコマーシャルフィルムなどに多用されている。visual effectsの語音から派生した名称で、ビジュアル(視覚)効果、ビジュアルエフェクツともいう。映像作品では、従来、あり得ないような映像をつくりだすために、特殊効果撮影技術(SFX:special effects cinematography)という、撮影した映像を使った合成技術が用いられていた。VFXは、CGやデジタル合成技術の発展を土台に、それらを組み合わせた特殊効果の精度が高められたことによって、撮影した映像を使わなくとも特殊な効果をあげることができる。

 VFXという呼称は、1970年代に一世を風靡(ふうび)したアメリカの映画監督スピルバーグの作品などで使われるようになった。1990年代以降は、日本の映画やテレビ番組でもVFXが頻繁に使われている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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