家庭医学館 「XYY個体」の解説
えっくすわいわいこたいわいわいしょうこうぐん【XYY個体(YY症候群) XYY Individual】
表現型は男性ですが、染色体(せんしょくたい)が47本と1本多く、正常な男性よりもY染色体が1本多いもので、XYYの構造になっています。
1960年代に、身長が高く、凶暴性があって、著しく反社会的な行動をとる男性にこのような染色体構成をもつものがあると報告され、注目を集めました。その後の新生児の集団追跡調査から、男児の出生1000人に1.1人の割合で発生していることがわかっています。
この調査結果は、一般の人のなかに、この染色体異常をもつ人が案外存在する可能性があることを示唆しています。このため、さらに今後の追跡調査がまたれています。