偏倚(読み)ヘンイ

デジタル大辞泉 「偏倚」の意味・読み・例文・類語

へん‐い【偏×倚/偏依】

[名](スル)
一方へかたよること。
「其の一方に―するが如きことあらず」〈陸羯南・国民論派〉
数値位置方向などの一定基準や平均値などのかたより。偏差

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「偏倚」の意味・読み・例文・類語

へん‐い【偏倚・偏依】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) かたよること。一方にだけかたより、中正を失うこと。また、そのさま。かたより。偏向
    1. [初出の実例]「毅然天性無偏倚、独立人間不扶」(出典:宝覚真空禅師録(1346)乾・道号・剛中)
    2. 「本性平等にして偏倚なけれども」(出典:十善法語(1775)一)
  3. 数値・位置・方向などの一定基準や平均値などからの、かたより。ふれ。偏差。〔推計学の話(1949)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「偏倚」の読み・字形・画数・意味

【偏倚】へんい

かたよる。

字通「偏」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android