反射顕微鏡(読み)はんしゃけんびきょう

百科事典マイペディア 「反射顕微鏡」の意味・わかりやすい解説

反射顕微鏡【はんしゃけんびきょう】

鉱石顕微鏡金属顕微鏡とも。鉱石不透明鉱物を調べる顕微鏡偏光顕微鏡の対物レンズの上にニコルプリズム(偏光顕微鏡の下方ニコルに相当)とプリズムを備えた垂直投光器をつけたもの。光は垂直投光器のニコルを通って入り,プリズムで鉛直に向かい載物台上の研磨片で反射し,再び鏡筒を上に進んで,プリズム,上方ニコルを通り目に達する。偏光顕微鏡の下方ニコルは不要。両ニコルの偏光面は互いに直角。投光器のニコルだけを用いて反射色,多色性などを観察し,直交ニコルで光学的異方性などを調べる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「反射顕微鏡」の意味・わかりやすい解説

反射顕微鏡
はんしゃけんびきょう
reflecting microscope

不透明な鉱石などの表面を反射光で観察する顕微鏡。顕微鏡光軸に垂直に設けられた光源からの光を集光系を通したのち,顕微鏡光軸上に 45°傾けて置いたガラス (あるいは半透鏡) または鏡 (もしくはプリズム) によって試料の平滑面を照明し,その反射光によって観察測定する。金属顕微鏡と鉱石顕微鏡に分けられる。透過顕微鏡に付属装置として垂直落射照明装置をつけて反射顕微鏡の機能をもたせることもできる。

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