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出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
ランプに反射鏡またはレンズを組み合わせて、ある範囲の方向に高い光度が得られるようにした照明器具。外観から丸形と角形の投光器とがある。これら二つの投光器には、投光器からの光ビームの広がりに応じて、狭角形、中角形、および広角形などの種類がある。狭角形は光の出射角度が狭く、非常に高い中心光度をもち、逆に広角形は出射角度が広く中心光度が低い。中角形は狭角形と広角形の中間である。これらは照明場所の目的と取り付け高さにより使い分けられる。
投光器による照明を投光照明といい、野球場やテニスコート、学校グラウンドをはじめ各種競技場、建物の外構、景観照明、屋外作業場、駅や港湾のヤード、高天井の重機械工場などの照明に使用される。このように種々の用途に用いられるため、通常任意の方向に向けられるようになっており、器具の内部がほこりなどで汚れないように密閉形構造のものが多い。
投光器の反射鏡は、高反射率と表面の保護のために、高純度のアルミニウム板を電解研摩し、のち陽極酸化によって被膜処理されるが、最近では表面処理技術の進歩により、アルミニウム基板の上に超高純度のアルミニウムを蒸着し、保護膜として石英ガラスまたは特殊樹脂をコーティングしたものがある。これらは電解研摩の反射鏡に比べ反射率が7~10%高い。前面ガラスはレンズを形成する場合もあるが、多くは透明の強化ガラスである。光を拡散させるために拡散性の強化ガラスを用いる場合もある。ランプは、かつて白熱電球や高圧水銀ランプを使っていたが、最近では効率の高いメタルハライドランプや高圧ナトリウムランプが多くなり、経済的でかつ省電力が図られるようになっている。
日本では省電力と演色性向上の点から、メタルハライドランプと高圧ナトリウムランプを用いた投光器をいっしょに点灯して、光色が一様に交じり合うようにする混光照明手法が行われることがある。橋や高層ビルの景観照明では、時刻や季節によって光色の異なる投光器の点灯を切り換えて、見る人に時刻や季節の移ろいを告げるような照明手法もある。2002年サッカーのワールドカップ(韓国・日本大会)開催にあわせて各地にサッカー場が建設された。そこにはカラーテレビ放送を考慮して平均演色評価数90以上で色温度6500Kの非常に白い光の高出力メタルハライドランプ投光器が多数用いられた。
[高橋貞雄]
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