四夷八蛮(読み)しいはちばん

精選版 日本国語大辞典 「四夷八蛮」の意味・読み・例文・類語

しい‐はちばん【四夷八蛮】

  1. 〘 名詞 〙 古代中国で、四方八方の異民族をさげすんでいった語。四夷東夷南蛮北狄(ほくてき)西戎(せいじゅう)をさし、八蛮天竺、咳首(がいしゅ)(しょうぎょう)、跛踵(はしょう)、穿胸(せんきょう)儋耳(たんじ)、狗軹(くし)、旁春(ぼうしゅん)をいう。転じて、四方八方の、帰順しない者。しいはっぱん。
    1. [初出の実例]「畿内・洛中は僅に王化に随ふといへ共、四夷八蛮(しイはちバン)は猶武威に属する者多かりけり」(出典太平記(14C後)三一)
    2. [その他の文献]〔周礼‐夏官・職方氏〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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