(読み)あずち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「垜」の意味・わかりやすい解説


あずち

弓を射る際、的をかける場所で、土や砂を山形に盛って築く。的所(いくはどころ)(的を置く所)ともいう。それ矢を防いだり、矢の破損を防止するためのもので、矢が適度に刺さり、かつ通り抜けない程度がよい。今日の垜は、射場間口にあわせ、的をいくつもかけられるように横長につくられ、雨天でも矢がぬれないように屋根が設置されている。

[入江康平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例