平井和正(読み)ヒライカズマサ

デジタル大辞泉 「平井和正」の意味・読み・例文・類語

ひらい‐かずまさ〔ひらゐ‐〕【平井和正】

[1938~2015]小説家神奈川の生まれ。テレビアニメ「エイトマン」の原作を手がけ人気を得る。その後はSF小説多く発表し、代表作に「ウルフガイ」シリーズ、小説版「幻魔大戦」シリーズなどがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「平井和正」の意味・わかりやすい解説

平井和正
ひらいかずまさ
(1938―2015)

SF作家。神奈川県生まれ。中央大学卒業後、1962年(昭和37)短編『レオノーラ』でデビュー。狼(おおかみ)人間に取材した『狼の紋章(エンブレム)』(1971)に始まるウルフ・ガイ・シリーズ、地球侵略テーマの『死霊狩り(ゾンビーハンター)』三部作(1972)など、SF的な設定で一匹狼の生き方をするヒーローをハードボイルド調に描く冒険SFで人気を博した。雄大なスケールのスペース・オペラ・シリーズ『幻魔大戦』1~20巻(1979~1983)、『真幻魔大戦』1~18巻(1982~1994)はライフワーク。そのほか、『地球樹(ちきゅうじゅ)の女神』1~13巻(1990~1992)、『犬神明(いぬがみあきら)』1~10巻(1994~1995)、『月光魔術團』1~12巻(1996~1998)、『インフィニティーBLUE』1~4(2002)などがある。少年漫画『エイトマン』の原作者でもある。

厚木 淳]

『『ハルマゲドンの少女』上下(1986・徳間書店)』『『ハルマゲドン』(1989・徳間書店)』『『地球樹の女神』1~13巻(1990~1992・徳間書店)』『『犬神明』1~10巻(1994~1995・徳間書店)』『『月光魔術團』1~12巻(1996~1998・アスペクト)』『『インフィニティーBLUE』1~4(2002・駿台曜曜社)』『『狼の紋章』『狼男だよ』『狼のレクイエム』『死霊狩り』1~3『幻魔大戦』1~20巻(角川文庫)』『『真幻魔大戦』1~18巻(徳間文庫)』『豊田有恒著『日本SFアニメ創世記――虫プロ、そしてTBS漫画ルーム』(2000・ティビーエス・ブリタニカ)』

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知恵蔵mini 「平井和正」の解説

平井和正

日本のSF作家。1938年5月13日、神奈川県生まれ。61年、早川書房のSF専門誌「SFマガジン」の第1回空想科学小説コンテストで奨励賞を受賞し、デビュー。63年、マンガ『8マン』の原作を担当し、その後、テレビアニメ版の脚本も手がけた。71年より『狼の紋章』を始めとする小説「ウルフガイ」シリーズ、79年より石ノ森章太郎との共作マンガに基づく小説「幻魔大戦」シリーズの刊行を開始し、共にベストセラーを記録。94年には国内最初期のオンライン小説となる『ボヘミアンガラス・ストリート』を発表し、注目を集めた。2015年1月17日、死去。享年76。

(2015-1-20)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「平井和正」の解説

平井和正 ひらい-かずまさ

1938-2015 昭和後期-平成時代のSF作家。
昭和13年5月13日生まれ。昭和36年「殺人地帯」がSFマガジン第1回コンテスト奨励賞を受賞。38年少年漫画「エイトマン」の原作をかいて評価された。以後,「狼の紋章(エンブレム)」にはじまる「ウルフガイ」シリーズ,「幻魔大戦」シリーズなどを発表。平成6年オンライン小説「ボヘミアンガラス・ストリート」を発信して話題をよんだ。平成27年1月17日死去。76歳。神奈川県出身。中央大卒。

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