75歳以上の高齢者をさすことば。2013年(平成25)9月15日時点の総務省の推計によると、全国に約1560万人いる。もともとは人口学や老年学の学術専門用語で、75歳以上を「後期高齢者」、65歳から74歳までを「前期高齢者」と区別していた。75歳以上になると複数の疾病を発症しやすく、入院比率や長期療養比率が高まり、自立した生活を送ることがむずかしくなるなどの特徴がある。2006年に「高齢者の医療の確保に関する法律」(高齢者医療確保法)が成立し、2008年4月から75歳以上を切り離した独立の健康保険制度「後期高齢者医療制度」が発足したことで、後期高齢者ということばが広く国民に知られるようになった。しかし後期高齢者という名称には、「75歳以上を切り離すのは差別的」「現代の姥(うば)捨て山」であるといった批判が強い。そのため、後期高齢者医療制度の名称については、「長寿医療制度」という通称名を使用することもある。
[編集部]
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