波止(読み)はと

精選版 日本国語大辞典 「波止」の意味・読み・例文・類語

はと【波止・波戸】

  1. 〘 名詞 〙 海岸から海に長く突き出して構築された堤。波浪を防ぎ、また、船舶発着荷物のあげおろしなどに用いる。はこ。はとば。突堤埠頭防波堤。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「『オオクランド』の波止より、桟橋を渡り」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の波止の言及

【埠頭】より

…岸壁,物揚げ場,桟橋などの係船岸を中心に,船舶係岸用の水面および旅客の乗降施設,貨物の積卸し,荷さばき,貯蔵ならびに臨港交通施設を配置した陸域一帯であり,海陸輸送の転換が行われる機能を果たす港湾の中で,もっとも重要な部分である。明治初期までは,波止(はと)もしくは波止場(はとば)と称していたが,水面が静穏であることと同時に,荷役・輸送の機能が重視されるようになって,明治22年横浜港築港以後は埠頭の名が広く用いられている。 旅客,貨物がこの空間を通過するのに,多くの時間と費用と労力を要するので,船舶の種類,輸送の対象物に合わせて位置,形状ならびに諸施設の種類と規模を定め,これらを合理的に配置しなければならない。…

※「波止」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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