管を以て天を窺う(読み)くだをもっててんをうかがう

精選版 日本国語大辞典 「管を以て天を窺う」の意味・読み・例文・類語

くだ【管】 を=以(もっ)て[=によりて]=天(てん)を窺(うかが)う[=天(てん)をみる・大空(おおぞら)をはかる]

管の細い穴から広大な空をのぞこうとするように、自分の狭い知識基準にして、広大なことについて勝手な推測を下すことをいうたとえ。小知を以て大道を窺う。くだの穴から天を覗く。
霊異記(810‐824)下「是れ螺を以て海を酌み、管に因りて天を(ミ)るが猶きものなり〈真福寺本訓釈 見也〉」
※歌舞伎・夢物語盧生容画(1886)四幕「井の内の蛙大海を知らず、管(クダ)を以(モッ)て天(テン)を窺(ウカガ)ふに等しと」 〔荘子秋水

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デジタル大辞泉 「管を以て天を窺う」の意味・読み・例文・類語

くだもってんうかが・う

《「荘子」秋水から》管の穴から天をのぞくように、狭い見識を基準にして、大きな問題について自己流判断を下すたとえ。管の穴からてんをのぞく。
[類語]よしの髄から天井を覗く鍵の穴から天を覗く針の穴から天を覗く

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ことわざを知る辞典 「管を以て天を窺う」の解説

管を以て天を窺う

管の細い穴から天をのぞくように、自分の狭い視野や知識で広大なものに勝手な推測をすることのたとえ。

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