デジタル大辞泉
「精鉱」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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せい‐こう‥クヮウ【精鉱】
- 〘 名詞 〙 選鉱して不純物を除き品位を向上させた鉱石。
- [初出の実例]「撰鉱所に於て産出する精鉱中、其の大部は第一種の鉱石に属し」(出典:風俗画報‐二三四号(1901)撰鉱)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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精鉱
せいこう
concentrate
選鉱の結果得られる高品位側の産物で,製錬原料または工業原料として直接使用できる程度に品位が高められた鉱石。現在日本で生産される精鉱の品位を例示すると,銅精鉱 22%,鉛精鉱 59%,亜鉛精鉱 51%,硫化鉄精鉱 46%S,錫精鉱 39%,鉄精鉱 57%,マンガン精鉱 30%,タングステン精鉱 71% WO3 ,モリブデン精鉱 90% MoS2 ,ケイ砂精鉱 99% SiO2 ,石膏精鉱 36% SO3 ,重晶石精鉱 97% BaSO4 などである (%のあとに化学記号をつけてないものは金属%) 。一つの選別系統の中途で産出する半成品の状態の精鉱 (粗選精鉱) と区別する場合は,最終精鉱と呼ぶ。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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精鉱【せいこう】
鉱石中の不用鉱物を選鉱によって可能な限り除去し,有用成分含有率を高めて製錬原料に適するようにしたもの。
→関連項目粗鉱
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の精鉱の言及
【製錬】より
…自然に産出する鉱物の化学結合の形を変化させないで目的金属分を分離濃縮することを選鉱という。選鉱したのちに製錬の直接対象となる鉱石を精鉱と呼んでいる。鉱石中に含まれる鉱物および原鉱石の品位(金属含有量の重量%)の代表的な値を表に示す。…
【選鉱】より
…すなわち広義の選鉱は,採掘したままでなんら手を加えていない鉱石(原鉱石,原鉱,粗鉱,元鉱などともいう。英語ではraw ore,run‐of‐mine ore)を処理して,精鉱と廃石とに分離するための操作の総称である。一般に鉱石は多種の鉱物の結晶粒が複雑に共生した状態で産出する。…
※「精鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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